たまにはギブスやることも

馬医者修行日記http://drhig.blogzine.jp/の圧倒的な獣医学っぽい内容に圧倒されてます。(変な日本語!)
牛についてコメントさせていただいたところ、牛の骨折について詳しい症例を紹介していただいて感激です。
お礼と言っては恥ずかしいのですが、同僚の先生が行った前肢骨折の石膏ギプスです。肢端に負重しないように竹を割ったものを利用してます。

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ここからは得意の私の失敗談です。本部から帰ってきて間もない頃、
初産のお産に呼ばれ失位などなく、ただ引っ張るだけだったのですが、
親がなかなか寝ないのでとりあえず立ったまま助産に取りかかりました。
両足に産科チェーンをかけ滑車を使って引っ張ったのですが、
ホルでとにかくでかく肩が抜けない。
片足ずつ引っ張りましょう(昔そう習った)と片足だけ、うぅ〜んと引っ張ると
ぼきっといってしまいました。(→o←)ゞあちゃー
ここでもう脱力「('ヘ`;まいったなぁ..
親牛が寝るのをゆっくり待って、折れた片足から頭へとチェーンをかけ替え、
再び引っ張ると、今度は比較的スムースにどうにか娩出できました。
なんだはじめから親が寝るのを待って引っ張れば良かった。でも後の祭り。
(後日ある先生から聞いた話では、きついお産の時は必ず頭も引っ張る。
前足は直接体にくっついていないが、頭は骨で体に直接ついているので、
確実にかつ早く子牛を出してやることができるそうだ。)
ここでとりあえず一息つけるはずだったが、さらなる事態が・・・・・
産道からの出血である。手を入れてみるとシューシューと吹き出ている
ところがわかる。でもそんな奥じゃ止血のしようがない。
こんな時皆さんならどうしますか?
綿を大量に突っ込んで圧迫止血しかないという意見。
いや、鉗子でつまんで絹糸を輪っかにしてうまく奥で結紮できる、
という器用な先生の意見もありました。
では私はどうしたかって?
子牛の失敗もあってすまない気持ちでいっぱいでしたので、
洪水から村を救ったオランダの少年のごとく
腕を突っ込み出血が止まるまで、ただただ指でつまんでましたヾ(・・;)ォィォィ
その後折れた子牛の前足にギプスはしたのですが、
その時は要領がわからず結局きちんと治るには至りませんでした。
こんな事があっても出入り禁止にならないのだから、
あとはがんばって誠意ある診療でお返しするしかないです、ハイ。

皆さんもこうしたらいいよ、などなどありましたら、教えてください〜!