家畜共済診療費を補償?

去年の10何連休の騒動から たった1年しか経過していないのに、 Stay Home 週間、 今年の連休はまったく様変わりしてしまった。 緊急事態宣言は1ヶ月延長され、 どのようにして出口にたどり着けるかもはっきりしない。 テレビに出演している専門家は今年の秋か冬に必ず第二波がやってくると予言し、 このウイルスとは長期戦覚悟で 付き合っていく、 いわば共生していくしかないのだと 解説する。 そのためには今までのライフスタイルや 職場での勤務体制を 、 いったん感染拡大が終息した後も 大きく変えていく必要があるだろう。
さて話は変わるが、 普段ほとんど読んでいない自宅に届けられた農業共済新聞の 整理をしたところ、 注目すべき記事が目に飛び込んできた。 牛群管理を AI で行うためのデバイスである U Motionが、 民間の保険会社と提携して 家畜共済診療費の農家一割負担部分を肩代わりするというサービスを開始したということだ。
https://www.desamis.co.jp/information/press_release/u-motion%e3%81%ab%e4%bf%9d%e9%99%ba%e3%82%92%e4%bb%98%e5%b8%af%e3%81%97%e3%81%9f%e3%80%8c%e7%89%9b%e3%81%ae%e8%a8%ba%e7%99%82%e8%b2%bb%e8%a3%9c%e5%84%9f%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e3%80%8d

これは事故多発農家にとっては大きなメリットがあり、 このシステムを展開する会社にとっても農家がこの装置を導入する強い動機付けを、 さらにプラスすることになるだろう。 共済組合の家畜診療所は今まで様々な形で損害防止事業を展開し 、 事故低減を図ってきた 。しかし国はいつまでたっても減らない家畜共済の診療費の 低減に向けての インセンティブとなるよう、 今回の制度改正で診療費の農家一割負担を打ち出したのだ。 その家畜共済ではカバーされなくなった1割負担部分を逆手にとって、 別の保険で補償しますよ、 という作戦だ。 制度の抜け道というわけではないが、 何かうまくやられた、 そもそも家畜共済って何、 と考えさせられる ニュースである。