千葉県勢 1校消える

今日はいつもより1時間ほど遅く、10時半ごろに帰宅。
4月から高校生になる長男が、ちょうど風呂に入っていたので、いっしょにドボン。
野球フリークの彼、今日は高校野球プロ野球と堪能したようだ。
西武VS日ハムの投手戦の結末を話してくれた後、千葉県代表県立安房高校の今日の2回戦の詳細について熱く話してくれた。なんでも9回裏、とっていたはずのレフトフライがグラブからこぼれ、サヨナラ負けを喫したとか。なんということか。前回の広島広陵高校の負けといい、ある意味で野球は本当に残酷だ。だからこそ吸い寄せられるように野球にはまってしまう若者があとをたたないのか?
9回という試合の長さ、バットに球があたりたまたまどこかに飛んでいくという偶然。最近よくデータ分析から勝てるチームを作り上げる大リーグの話なんかよく耳にするが、こと高校野球くらいだと、ほんと試合の結果というもの、予想がつかない。その中で、笑い、泣き、喜び、落胆し、だから、やめられないゲームなんだろう。
どちらかが勝てば、どちらかが負ける。わかっているのになあ・・・・・。

サンスポ.COMトップ > 野球 > 高校野球 > 第80回センバツ > ニュース より引用

21世紀枠の安房、サヨナラ負けで2勝目ならず

九回一死二塁、中川(背番号7)が必死のダイブもサヨナラ打となり、カバーした岩沢も肩を落とした

サヨナラ負けを喫し、マウンドで立ちつくした佐野

 (第80回センバツ高校野球大会、第6日、2回戦、安房3−4宇治山田商、27日、甲子園)房総っ子がさわやかに散った。初出場の安房(千葉)は3−1とリードした九回、宇治山田商(三重)に4安打を集中され、3−4でサヨナラ負け。01年に4強入りした宜野座(沖縄)以来の21世紀枠(1大会)2勝目はならなかった。

 史上2校目の21世紀枠2勝目が、スルリと逃げた。同点に追いつかれた九回一死二塁、宇治山田商・北川の打球が左中間を襲った。左翼の中川が飛びついてキャッチ…したかに見えたが、倒れ込んで左手のグラブから白球がポロリ(記録は安打)。これで二塁走者は生還。一時は3−0とリードしながら悪夢のサヨナラ負けに、安房ナインは呆然(ぼうぜん)とするしかなかった。

 中堅の岩沢主将は打球が飛んだ瞬間、「アッ」と思った。腰が悪い右翼の吉野を気づかい、右中間寄りに守っていた。「本当なら自分が捕る打球を中川に任せてしまった。あいつのせいじゃありません」。泣きじゃくる中川を最後までかばった。

 その岩沢は一回には快腕・平生の直球をたたき、大会通算10人目の先頭打者アーチ。二回にはスライダーを左中間フェンス直撃の二塁打として3点目をあげた。だが、「九回のチャンス(二死一、三塁)で自分が打っていれば、サヨナラもなかったと思う」と責任をかぶり続けた。

 部員35人全員、中学時代は硬式未経験だが、先発9人中8人が中3時に安房選抜で関東大会に出場。気心が知れ合う仲間たちは24日にスーパー銭湯で英気を養いコーヒー牛乳で乾杯。25日には大阪城天守閣に上り、新たな闘志をかきたてた。

 創部108年目で初の甲子園でも、試合前後の礼はどこよりも深く、攻守交代は常に全力疾走。「夏、また来ます」と口をそろえた房総っ子たちは、さわやかな春の風を聖地に送り込んだ。

(田中浩)

◆“サヨナラ落球”の安房・中川

「最後の最後にスキがあったのかもしれない。みんなに迷惑をかけてしまった」

◆7安打4失点でサヨナラ負けを喫した安房・佐野

「もうすぐ終わる。そんな気持ちの甘さがあり、最後に打たれてしまった」

★その時

 サヨナラ負けの瞬間、スクールカラーの紫で染まった三塁側アルプス席はシーンと静まった。先制本塁打を放った岩沢の父・進さん(49)は「負けたのは残念。でも、(初戦の)城北戦で打てずに落ち込んでいた息子に一発が出て、ホッとした。打った瞬間、入ってくれと願いました」。甲子園で2試合戦った長男をねぎらっていた。

宇治山田商・平生MAX153キロ

 平生が二回まで3点を奪われたものの、三回以降は直球とスライダーを武器に0点に押さえ込んだ。真っすぐは最速153キロを掲示し「リラックスして投げたのが良かった」と笑顔。2月に地元で開かれた壮行会では同校出身で北京五輪女子マラソンで連覇を目指す野口みずきから「甲子園で頑張ってください」とエールを送られたナイン。先輩を勇気づける劇的サヨナラ勝利となった。

◆サヨナラ打を放った宇治山田商・北川

「後半追いつくと信じていた」